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春になると多くの枝物が花を付けます。
桜、梅、雪柳や小手毬、連翹(レンギョウ)など、どれも小さく可愛らしい白やピンク、黄色の花を付けます。その中にはキイチゴもあり、キイチゴは通年を出回る花材ではありますが、春のこの時期は白い花を付けた枝が店頭に並んでいます。
花付きのキイチゴを使って春らしい簡単いけばなをご紹介します。
花付きのキイチゴを使ったいけばな(春)
キイチゴの特徴
- オールシーズンで回る花材 旬は5月〜9月
- 春・・・花付き、芽吹き 葉が小さい
- 初夏・・葉が大きくなっていく
- 秋・・・紅葉があり、黄色い部分や赤いスジのが出る物もある
- 小ぶりなヤツデのような形をして、鮮やかな緑色(時期による)
- 枝が柔らかく、手でためす(曲げる)ことが出来る
- 大きい葉は、アレンジフラワーの素材としてボリュームアップに使用される事もある
生ける手順
キイチゴ
- 枝の花が残るように、花器の大きさに合わせて長さを決める
- 最初に決めた枝の半分ぐらいの長さの枝を作る
- 枝を途中で切った物は、切り口が正面から見えないように葉っぱギリギリのところまで落とす
- 2本のキイチゴは、一箇所から出ているように隣り合わせに剣山に挿す
バラ
- 2本目の枝半分ぐらいの長さにバラを切る
- バラの花の大きさ一個分ぐらいの差をつけて2本目のバラを切る
- 2本のバラは、奥行きを出すために同じ線上の前後に並べて挿す
- 短い方のバラは少し前に倒しバラの顔が見えるようにする
整える
- キイチゴとバラに一体感が出るようにキイチゴの枝を空いている場所に入れる
- キイチゴの大きめの葉をバラと花器の生け口の間に入れる(枝が花器の端とぶつかってしまう場合は手で少しずつ曲げて枝に角度をつけ、生け口に添わせる)
バラについて
- 今回使用したバラは、大小の花びらが複雑に重なり合うロゼット咲きのバラ
- トゲはハサミなどで取ると扱いやすくなる
- 水の中に入る葉は、腐って菌の繁殖の原因にもなるので取り除く
- バラを生けた時は水は多めに入れる
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キイチゴを使ったいけばな実例
葉が大きくなった夏のいけばな
- シンフォリカルポス
- トルコキキョウ
- リンドウ
- キイチゴ
大きくなった葉を使った初夏の
- ヘリコニア
- オンシジューム
- ニゲラ
- シャクヤク
- キイチゴ
紅葉した葉を使ったいけばな
- キイチゴ
- ユリ
- スプレーギク
- スプレーカーネーション
- ソリダコ
一年を通して店頭に並んでいることの多いキイチゴですが、この時期ならではの白い花がついた可愛らしい姿で、花と合わせて楽しんではいかがでしょうか
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ABOUT ME
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長年自宅で茶華道教室をしていました。その経験を活かし『日常でお花を楽しむ』事や『花の知識』、そして休日に出掛けた『花のある景色』をご紹介しています。