【春の花を飾ろう】白い花をメインに4種類の花材を使った実例をご紹介
暖かくなり、花屋さんの店先では春を感じる花の香りと色とりどりの花々が並ぶ様になってきました。
代表的な春の花といえば、チューリップやスーイートピーなどがありますね。
また、春の色といえば桜の花からも優しく柔らかいイメージのピンクを思い浮かべる方も多いと思います。他にも菜の花やチューリップの可愛い黄色もありますね。
今回は少し思考を変えて春の始まりの芽吹の時をイメージしたグリーンと白い花をメインにお花を揃えて生けてみました。
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大人シンプルで高見えアクセサリーのGLUCK使用した花の名前と特徴(花材写真の左から順に説明)
・ユキヤナギ
細い枝いっぱいに小さな白い一重咲きの花を咲かせる落葉低木、12〜4月に出回ります。
小さな花は散りやすいため、優しく扱う事が必要、また日にちの経過しているものはとても散りやすいので出来るだけ新鮮なものを選びましょう。
・チューリップ
花びらの形には定番の一重咲きから、人気品種の八重咲き、百合咲きやフリンジ咲きなどがあり色も豊富で花もちも5〜7日あります。
最近は品種改良されたものもありますが、現在出回るものの多くは、切り花で生けても太陽のある明るい方向に花が向かって伸びていきます。
・アストランティア(アストランチア)
細かく枝分かれしたドライフラワーの様な質感の花です。
ニュアンスカラーの花なので他の花との取り合わせがしやすいという特徴があります。
・スイートピー
細くまっすぐな茎にひらひらとフリルの様な花を付けています。色も豊富で染め色もチョコレート色など最近は見かける様になりました。花びらが繊細なので持ち帰る時に強く包まれすぎると花びらの折れたところに線が入ってしまいます。
とても甘い香りのする花で、春には花屋さんの店内や花売り場で存在感があります。
縦についた蕾の間隔が狭い物が新鮮です。
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【ロクシタン オンラインショップ】生ける手順
①枝葉を整える
ユキヤナギ
花の付いていない細い枝は一本ずつ落としていきます。枝が曲線になって交差している時は花付きの少ない枝を落としてスッキリさせます。
チューリップ
折れたり破れのあるものや大きすぎる葉は茎からきり離します。水に浸かってしまう様な茎の下の方についた葉も落としますが、葉がしっかりしているものがあれば茎を付けたまま切り、最後に使います。
アストランティア(アストランチア)
枝の分かれ目で出来るだけ長さを取り切り分けます。
スイートピー
縦についている花の間隔を見て、間隔の広い場所で長さを切り分けます。
②花の向きを決める
ユキヤナギ
枝の先の方向、花が向いている方向を表として生けます。
チューリップ
購入した時、花が倒れている(軽く傾いている)方を表として生けますが、生けた後で花の方向が変化していきます。
アストランティア(アストランチア)
花が上を向いているので、表とする方向はありません。
スイートピー
茎の片側に花が付いているので、花が付いている方を表として生けます。
③長さを決める・・生ける花器を決めてから
ユキヤナギ
長さのある枝物のユキヤナギを一番長くしてそれを基準にします。
チューリップ
ユキヤナギより長くならず、更に花器の直径より長くならないほうがバランスは良くなります。ただ、花が立体的なので他の花材とぶつからないように切りすぎないように注意しましょう。
アストランティア(アストランチア)
枝ごとに分けた花をまとめて花の位置で揃えて茎を切り、チューリップより少し短い長さにします。
スイートピー
花付きごとに短く切ってしまわない様に最初に切り分けたままにします。短くしすぎると生けた後、花が水の中に入ってしまいます。
④剣山に挿す
ユキヤナギ
剣山に対して上から真っ直ぐに挿し、その後で表が自分に向くように枝に角度を付けながら剣山の左右どちらかの端に生けます。
チューリップ
茎が柔らかいので何度も刺しなおしたり茎の途中を持って挿すと折れていまう事もあります。注意して出来るだけ下の方を持って剣山に対して真っ直ぐに挿します。
アストランティア(アストランチア)
花同士がぶつからない様に間隔を保ってまとめ、剣山に挿す。茎が細くてささらない場合は、輪ゴムで軽く束ねると良いです。
スイートピー
茎が細いので、針の間隔の広い剣山の場合は、切り落としたチューリップの茎にスイートピーを挿してから剣山に挿すと倒れない。剣山を隠すように他の花や枝の差し口を中心に挿します。
⑤全体を整える
花が集まりすぎない様、それぞれの花の顔(表)がしっかり見えるようにします。
全体を見てグリーンが足らない様ならば、落とした茎の付いたチューリップの葉を空いた場所に生けると立体感も出てきます。
まとめ
花選びの時には、枝のユキヤナギの花は小さく点を表すイメージなのでメインにチューリップ、サブにアストランティアを選び立体感が出るようにしました。それによって4種類の白の花材でしたがそれぞれの花の存在感を出すことが出来たと思います。
枝とアストランティア以外のチューリップとスイートピーは黄色やピンク、紫など同じ花材で色違いの物を作ることもできますね。また雰囲気がグッと可愛らしいものになるのではないかと想像します。
花を飾って春の訪れを感じてみてはいかがですか、花の香りにもきっと癒されると思います。