初夏の梅花空木(バイカウツギ)を使った【簡単いけばな】実例と花との組み合わせ
新緑の季節になり、店頭には鮮やかな緑の枝物が多く並ぶようになりました。
キイチゴ、ソケイ、ドウダンツツジ、ムシカリなどたくさんの青々とした葉の枝物が並び、そんな枝物を家に飾りたいと考えた事もあると思います。
ただ、枝物だけでは少し寂しい感じになるので、花と一緒に飾りたいと思った事もありませんか?
私は長年自宅で華道の教室を行ってきました。お稽古花は自分でお花屋さんい出向き組み合わせたことも多く、その経験を活かして花選びと組み合わせについてご紹介します。
今回は新緑の枝物の中でも、白く小さな花を付けた梅花空木(バイカウツギ)を使って、簡単に花を飾る方法をご紹介します。
枝物と花の2種類の花材だけで、簡単に季節感のある花を飾る事が出来ます。
是非、挑戦してみてください。
梅花空木(バイカウツギ)とは
真っ白な花を散りばめた花木。梅に似た花と茎の中が空洞な事から『梅花空木』という和名です。出回る時期は3〜6月花持ちはおよそ5〜10日と言われています。
日本に自生する落葉低木で初夏に芳香の花が咲きます。
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梅花空木(バイカウツギ)と花の組み合わせ実例
花材
- バイカウツギ 2本
- カラー 3本
一緒に生ける花(カラー)を選んだポイント
- 色・・・バイカウツギの白い花を強調させる為に、色は緑のみに絞った
- 形・・バイカウツギの小さい花の可愛らしさを引き立たせるためのスッキリとした形
- 空白の量・・生けた時にできる空白を想像して、全体がスカスカにならない大きさ
- 枝との対比・・枝の葉と同じ緑でもマーブルの様な模様があり立体感が出る
バイカウツギとカラーの組み合わせを生ける時のポイント
バイカウツギ
枝の中が空洞の為、針の目が粗い剣山では倒れてしまう可能性があります。目の細かい剣山がない時は切り落とした小枝を針の目の間に入れるか、切り落としたカラーの茎に刺して枝を太くして剣山に刺すと良いでしょう。
カーブする枝の流れを活かして、花付きの多い場所が目立つように生ける。
2本の枝が一ヶ所から出ているように生けるとまとまりやすい。
カラー
カラーは花の形が斜めにカットされた様になっています。同じ方向に生けると単調になるので、花の向きが三方向に広がるようにしてあります。
長さはバイカウツギの花を隠さないよう短めにします。
3本の花がバイカウツギの前の一ヶ所から出ているように生け全体をまとめてあります。
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まとめ
白く小さなバイカウツギの花が主役となるような花選びと、生け方をしました。
花を選ぶポイント
- 色
- 形
- 空白の量
- 枝との対比
いけるポイント
- 枝の形を活かす
- 主役が目立つように花の長さや位置を考える
- 一ヶ所からの広がりで全体をまとめる
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枝物と花の2種類を組み合わせるだけで、季節感のある花を飾ることが出来ます。
是非、挑戦してみてください。