【重陽の節句】存在感が抜群のキク!実は香りも抜群!

キクはオールシーズンお花屋さんで見かけるお花ですが、存在感がありすぎて・・・イメージが『THEいけばな』だからちょっと・・・と敬遠されてしまう事もありませんか?
でも、キクは国内での生産量が最も多いお花なんです。9月9日は『重陽の節句』と言いキクを生ける事もあります。そんなキクを仏花使用ではなく日常の中に飾ってみてはどうでしょうか。
キクを生ける
- キクを選ぶ時のポイント
- キクを実際に生けた例
- キクを生ける時のポイント
キクを選ぶ時のポイント
選ぶ時のポイントは二つあります。一つはお花の外側(裏側)を見る事です。キクのお花は外側から劣化していくので花びらの外側が色褪せていたり、萎びたりしていない花を選んでください。そしてもう一つは葉です。日にちが経ち、鮮度が落ちているものは葉が丸まった様になっていたり、ハリがなく下がってしまっています。葉が横にしっかりと張っているのも大切なポイントです。
キクを実際に生けた例
- キク
- リンドウ

キクは一輪ギクで花が大きく葉のしっかりした物を5本選びました。
黄色のキクに映えるピンク色のリンドウは目立ちすぎない様に、切り分けて2カ所に配置しました。
キクを生ける時のポイント
キクは金属を嫌うので、ブリキの器は避け、花器を選びます。
今回は信楽焼の花瓶です。
花の大きさから不安定な頭でっかちにならない様に低めので少し球体に近い様な安定感のある物を選びました。
また、キクの花は上を向いています。縦長の花器に生けると目にする位置が花の横だったり、下からになってしまう事が考えられるので、花の美しさをしっかり見えるという点でも低めのものを選んだ理由でもあります。(花器を飾る場所で変わる事もあります)
そして、生け口の広い花器はお花を手前に倒して花の顔を前に向ける事になり立体感、奥行きを作る事が出来ます。
花器の中に入ってしまう位置にある葉は、取り除き整理し、茎を手折して生けます。(吸水スポンジを使う時はハサミやカッターを使用しても良いと思います。
最近のキクの中には、ダリアの様に見えるものや『マム』と呼ばれる小ぶりのまん丸な可愛らしいものなど種類もとても豊富になっていますが、重厚感があって香りも高いオーソドックスなキクを使ってみるのもどうでしょうか。
今回の花瓶に飾ったキクは実は『生け直し』と言って一度生けたものを違う形にして飾り直したものです。
元の飾り方は『いけばなのお生花』で生けました。
二つの違いも見てみてください。

季節の花を楽しむ方法としてお花のサブスクを利用するのもおすすめです

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