和室をセンス良く仕上げる観葉植物7選|選び方、育て方、鉢の工夫までわかる!

畳の香りがほのかに漂う和室に、ほんの少し緑を加えてみたい──。
でも、「どんな観葉植物が合うの?」「置いても大丈夫?」「育てるのが難しそう…」
そんなふうに思って、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
実は、和室と観葉植物はとても相性の良い組み合わせなんです。
植物の落ち着いた佇まいが、和室の空間にぴったりと馴染んで癒しと趣を添えてくれます。
この記事では、和室におすすめの観葉植物7選と、上手な飾り方や育て方のポイントをご紹介します。
はじめての方でも安心して取り入れられるよう、選び方や風水的な効果までわかりやすく解説します。
その前に、観葉植物を見たい方はこちらへ
和室におすすめの観葉植物7選
①サンスベリア・ファーンウッド・ミカド

- 最低気温 10度
- 耐陰性 あり
- 花言葉 永久、不滅
- ペット 害なし
特徴
細長い棒状の葉が上に向かって密集して生えるスタイリッシュな姿をしています。
育て方
風通しの良い明るい場所を好みます。耐陰性がありますが全く日が当たらない場所では弱くなってしまいます。薄日が4時間以上入るか、電気がついている時間が長い場所であれば大丈夫です。
水やりの頻度は、春夏は鉢の中央までしっかり乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。秋冬は葉の表面にシワがよったら与え、12〜2月はほぼ断水でも構いません。
寒さに弱いので10度を下回らない場所で育てることをおすすめします。ただし、冬の断水している時期は耐寒性が上がり5度ほどでも育ちます。
②ピレア・ペペロミオイデス

- 最低気温 10度
- 耐陰性 あり
- 花言葉 救われる人々
- ペット 害なし
特徴
艶のある丸い葉がかわいらしい植物です。多肉質の葉は水を溜めることもできます。
育て方
直射日光は避けて、明るい場所で育てましょう。
水やりの頻度は、春夏は鉢の中央までしっかり乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。秋冬は乾いてから2〜3日後に控えめに与えます。

ペペロミオイデスは多肉な葉を持っているので、土が乾いていないタイミングで水を与えてしまうと根腐れを起こしていまう可能性が大きい為、注意しましょう。
10度を下回った環境では生育が止まってしまいます。冬の窓辺の寒さなどにも注意しながら元気な葉を維持していけると良いですね。
③フィカス・バーガンディー

- 最低気温 10度
- 耐陰性 普通
- 花言葉 永遠の幸せ、健やか
- ペット かぶれる
特徴
深い赤緑の葉は黒く艶のあるようにも見えて、『クロゴム』とも言われる品種です。新芽は赤く育つにしたがって色が変化していくのを楽しむこともできます。
育て方
日当たりと風通しの良い場所で育てると元気に育ちます。
水やりの頻度は、春夏は鉢の中央までしっかり乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。秋冬は乾いてから2〜3日後にに与えます。乾燥する冬場の時期は特に、葉水を与えると葉の痛みも抑えられる可能性が大きいです。
置き場所は10度以上で管理しましょう。冬場は窓際から離すことをおすすめします。

フィカス(ゴムの木)の仲間は、樹液に天然ゴムの成分である『ラテックス』を含んでいます。樹液が皮膚に付くとかぶれる恐れがあり、ペットが誤って摂取してしまうと嘔吐や下痢、胃腸障害の症状を起こす可能性があるため注意しましょう。
④ポトス・マーブル

- 最低気温 5度
- 耐陰性 普通
- 花言葉 永遠の富、長い幸
- ペット 毒あり
特徴
明るい緑と白のマーブル模様の葉が綺麗な植物です。垂れるように育って行くので、和室の棚上など飾ることもできます。
育て方
日当たりと風通しが良い場所で管理すると元気に育ちます。
水やりの頻度は、春夏は鉢の中央までしっかり乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。秋冬は乾いてから2〜3日後にに与えます。乾燥する冬場の時期は特に、葉水を与えると葉も元気な状態でイキイキと育ちます。
置き場所は5度以上で管理しましょう。冬場は窓際から離すことをおすすめします。

ポトスはサトイモ科の植物の為、樹液に『シュウ酸カルシウム』を含んでいます。樹液が皮膚に付くととかぶれる恐れがあり、ペットが誤って摂取してしまうと嘔吐や下痢、胃腸障害の症状を起こす可能性があるため注意しましょう。
⑤ザミオクルカス・ザミフォーリア

- 最低気温 10度
- 耐陰性 あり
- 花言葉 輝く未来
- ペット 毒あり
特徴
厚さがあり光沢もある葉を持つ植物です。新芽が蕾のように閉じた状態から、数枚成長していき一気に開くユニークさもあります。
育て方
置き場所を選ばない育てやすい品種です。
水やりは気温によって変わり、15度以上ある、春から秋は鉢の中央までしっかり乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。15度以下になる寒い時期は乾いてから2〜3日後に与えましょう。
置き場所は10度以上で管理しましょう。

ザミオクルカスもサトイモ科の植物の為、『シュウ酸カルシウム』を含みます。ポトス同様の注意が必要です。
⑥ガジュマル

- 最低気温 0度
- 耐陰性 普通
- 花言葉 たくさんの幸せ
- ペット かぶれる
特徴
観葉植物の中でも人気のガジュマルは、幹や根元から出た『気根』を切らずに観察しながら育てるのも楽しみの一つとなっています。

ガジュマルは、『フィカス・ミクロカルパ』と言う学名で、ウンベラータやベンガレンシス、バーガンディーと同じゴムの木の仲間です。
樹液にはゴムの成分『ラテックス』を含んでいるので扱いには注意しましょう。
育て方
明るい場所で管理しましょう。
水やりの頻度は、春夏は鉢の中央までしっかり乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えましょう。秋冬は乾いてから2〜3日後にに与えます。
0度以上の環境で育ちますが、5度以上あると更に良い環境といえます。
⑦シュロチク

- 最低気温 5度
- 耐陰性 あり
- 花言葉 思慮深い、向上心
- ペット 害なし
特徴
『緑の宝石』とも言われ美しい葉が魅力的です。
育て方
室内の半日陰を好みます。しかし、あまり暗い場所ばかりでは葉の色が薄くなったり弱くなってしまうので、様子を見ながら、明るい窓際のレースのカーテン越しに日光浴をさせると良いです。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。寒い時期は乾いてから2〜3日後に与えます。

シュロチクは他の植物のように、剪定(切った)した幹の下から新しい芽は出ない為、幹の途中を剪定してしまうと見栄えが悪くなってしまいます。伸びすぎた場合は、根元から切った方が鉢の植物が綺麗に見えます。
和室に合う植物選びのポイント
木の風合い・自然素材との調和
畳や障子、柱の無垢材などの自然素材が多い和室にはナチュラルな色味や素朴な雰囲気の植物がよく合います。
葉色や模様が鮮やかすぎるものよりも落ち着いた緑や渋めの色味の葉がおすすめです。
直線・曲線のバランスを見る
和の空間には、すっきりとした縦長や細身の植物(例:サンスベリア・ミカドなど)が映えますね。
一方で、丸い葉や曲線的なフォルムの植物(例:ガジュマル、ぺぺロミオイデスなど)は柔らかさをプラスしてくれます。
観葉植物を飾るよりも調和させる
主張の強い植物より、空間に馴染む植物を選ぶ事で、和室の静けさや落ち着きが際立ちます。
和室での置き場所と注意点
和室に多い環境
窓が無いまたは、小さく日の光が控えめである事が多く、半日陰に強い植物がおすすめです(例:ザミオクルカス、ショロチクなど)
冬は寒く、夏は湿気がこもりやすい場所も多く、植物の耐寒性や耐湿性を確認しておきましょう。
おすすめの置き場所
- 床の間や、窓際の低い棚→シンボルツリー的な植物が合います。
- 座卓の近くや部屋の隅→空間にグリーンを添える配置になります。
- 壁際→高さのある植物を圧迫感を避けて置ける。
注意点
- 畳の上に直接置くとカビの原因になる為、台や敷物を使いましょう。
- 和室はカーテンがないことが多く、直射日光が入る場合は葉焼けを避ける為、光の移動範囲を確認しておきましょう。
- 冬は冷えすぎないように窓際から離して置きましょう。

和室の出入りが少ない場合は、定期的に空気を入れ替えるましょう。
植物にとって『風』は元気に育てる大切な環境の条件です。
和のインタリア似合う鉢・鉢カバー
和室に合う鉢
鉢とその雰囲気
- 素焼きの鉢(テラコッタ):土の温もりが和の空間と合います。
- 陶器の鉢(白、黒、釉薬鉢)シンプルで落ち着いた高級感が出ます。
- 低めの鉢や平皿:和の雰囲気と調和しやすく、盆栽のような趣も楽しめます。
色と質感
グレージュ、グレー、抹茶色など、自然色に近い色合いを選んだり、光沢のあるものよりマットな質感の鉢を使用するとお部屋の雰囲気に馴染みます。
和室に合う鉢カバー
鉢そのものに和の雰囲気がなくても、鉢カバーを使うことで和室に馴染みやすくなります。
鉢カバー | 使用時の印象など |
竹カゴ、ラタン素材 | ナチュラルで軽やかな印象 |
木製や杉板風の鉢カバー | 和家具との統一感が出る |
浅布や和紙を巻いてラッピング風 | 簡単に出来、季節ごとのアレンジも可能 |

鉢カバーを選ぶ際は、鉢のサイズに合うことを意識して、植物の自然な美しさを引き手立てる事を考えると良いと思います。
植物と楽しむ和室のスタイリング
スタイリングのアイデア
*苔玉や流木と一緒に飾ると『和』をより演出ます。流木は手に入りにくいかもしれませんが、苔玉は、出来上がった物の他にワークショップなどを利用して自分で作るのもいいですね。
*和紙ランプやフロアライトと組み合わせると陰影が映えて美しい空間になります。和紙にもいろんな種類があり、透かしになっている物や色付きのものを使ってオリジナルの空間作りが出来ます。
*盆栽風の植物や枝物と並べる事で、日本らしい風情をプラスできます。小さないけばな風の枝物を並べると一層『和』を感じられます。
*ミニ畳や敷板の上に置くなど少しの工夫で雰囲気もアップします。

他にも、床の間に一鉢だけ飾ると洗練された雰囲気になるし、小さな鉢を並べるて和モダン風に演出できます。
苔・小石・流木で作る和のアレンジ
和風のアレンジ | 与える印象 |
苔を鉢の表面に置く | 自然でしっとりとした雰囲気になる |
白砂利や黒い溶岩石をあしらう | 禅庭風の仕上がりになる |
流木や古木の欠片を添える | ミニチュア盆栽のような味わいが出る |

小物を加えることでより落ち着いた印象にすることもできますね。100円ショップや園芸品店で手に入るものもあるので挑戦してみてはいかがでしょう。
季節に合わせた飾り方の工夫
室内のインテリアに季節ごとの変化を加えることで、観葉植物も和室のならではの趣を感じることができます。
- 春・・桜や若葉をモチーフにしたタペストリーなどの飾りと一緒に置いたり、実際の桜やドウダンなどの枝物ともコラボするのも良い
- 夏・・小さいサイズのものを涼しげなガラスの受け皿に使用したり、風鈴と組み合わせてハンギングプランツを窓に吊るすのもあり
- 秋・・紅葉色の和紙やドライリーフを鉢の近くに添えてみる
- 冬・・こたつや障子と調和するような素朴な鉢カバーで飾ってみる

季節ごとの変化に加えて、年中行事の『ひなまつり』『端午の節句』などのお人形や飾りと合わると、日々の生活に季節感が増して日常を楽しむこともできますね。
観葉植物と風水効果
形から見る風水効果
*丸い葉の形=調和→ガジュマル、ペペロミオイデスなど
*上向きに伸びる植物=成長運→サンスベリアなど
風水の観点からも観葉植物は『気』の流れを整えて運気を高めるアイテムとされています。和室は静けさと落ち着きの空間なので運気アップに効果的です。
和室におすすめの観葉植物7つの風水効果をまとめました。
観葉植物の種類 | 風水効果 |
サンスベリア・ファーンウッド・ミカド | 邪気払い、金運、健康運 |
ピレア・ペペロミオイデス | 調和やリラックス効果がある |
フィカス・バーガンディー | 金運を引き寄せる。『陽』の気を持っている |
ポトス・マーブル | 恋愛運、金運を高める。『永遠の富』が花言葉 |
ザミオクルカス・ザミフォーリア | 中国では『金銭樹』と呼ばれている |
ガジュマル | 幸せを呼ぶ木と言われている |
シュロチク | 出会いを引き寄せる |
ガジュマルの風水効果については、詳しく解説した記事も書きました。興味のある方は読んでみてください。


効果を期待することはもちろんですが、和室の中に植物が置くことで、眺めているだけで癒しの空間になりそうですね。
他の観葉植物の風水についての記事も書いています。参考にしてください。

まとめ
和室におすすめの観葉植物を7つご紹介しました。育てやすい植物が多く自宅に迎える際の環境や生活スタイルと合わせて考える参考にし頂けると嬉しいです。
和室に飾るアイデアも少し解説しましたが、アイテムを購入する他にも、今お家にある物を使って考える参考にも使ってみてください。
洋風と考えがちな観葉植物ですが、和室には『飾る』よりも『空間と調和させる』感覚で是非、取り入れてみてください。
いろんな観葉植物を見てみていかたは、こちらがおすすめです。
実際に購入したレビューも書いています。参考にしてください。

他におすすめのサイトが、こちらあります。