吊るして楽しむ観葉植物|グリーンネックレスとディスキディアの違い・ハンギングプランツの種類と育て方

お部屋にグリーンを取り入れたいけれど、スペースがない…そんなときにぴったりなのが、吊るして楽しむ観葉植物です。天井や壁、カーテンレールなどに飾るだけで空間に立体感とおしゃれな雰囲気が加わります。
中でも今人気なのが、グリーンネックレスやディスキディアです。ぷっくりと可愛い葉を持つ植物なのですが、この二つ見た目が似ているため「何が違うの?」と迷う方も多いはず。
この記事では、グリーンネックレスとディスキディアの違いや育て方を徹底比較。さらに、ポトス・リプサリス・エスキナンサス・ウスネオイデスなど、吊るして育てたい観葉植物の特徴と飾り方を詳しくご紹介します。
あなたのお部屋にぴったりな“ハンギングプランツ”がきっと見つかりますよ
今すぐハンギングプランツを探したい人におすすめのサイトがこちら
グレーンネックレスとディスキディア違いとは?
見た目は似てるけど性質は別物?
*グリーンネックレス・・キク科の植物。多肉植物。葉の中に水分を貯めておける。
*ディスキディア・・ガガイモ科の植物。葉に空気中の水分を取り込む『着生植物』で、樹木にくっ付いて生きる性質がある。
グリーンネックレスの特徴と育て方
特徴

- 丸いビーズのような葉がネックレスのように垂れ下がっている
- 多肉植物で葉の中に水分を貯めることができる
- 開花時期には、小さな白い花が咲く
- シナモンのような香りがすることもある
高い場所から垂らして飾るとインテリア性が抜群!
育て方
日当たりとしては、明るい場所で管理すると良いでしょう。直射日光が当たらない明るい場所です。
水やりは春〜秋は土が完全に乾いてからたっぷりと与えます。冬の寒い時期は休眠期に当たるため月に一回程度でOK。
最低温度は5度までと覚えておきましょう。
肥料は春〜秋に月に一回程度液体肥料を与えると良いでしょう。
注意点

葉が落ちやすいので、風通しをよくしつつも触り過ぎないように注意が必要です。
暖かい時期に剪定を行いながら、形を整えましょう。
ディスキディア
特徴

- 種類があり、ハート型のはを持つものもある(写真)
- 着生植物で樹木にくっ付いて育つ性質がある
- 熱帯植物ならではの湿気を好む
- 苔玉仕立てや流木着生もできる
吊るして飾ると優雅でナチュラルな雰囲気になります!
育て方
ディスキディアは種類が多く、見た目も異なりますがここでは代表的なミリオンハート(ディスキディア・リスキフォリア)、ディスキディア・ヌンムラリアをベースに解説します。
日当たりは風通しの良い明るい場所で管理しましょう。直射日光に当たってしまうと葉焼けを起こす可能性があるので、レースのカーテン越しの光が当たるぐらいが良いですね。
水やりのタイミングは、春夏は土が乾いてからたっぷりと与えます。秋冬は乾いてから1週間程あけてから行います。

空気の乾燥が気になる時期は、葉水が有効的です。また、水やりや葉水は気温が上がってからにしましょう。
最低温度は10度までと覚えておきましょう。寒さには弱い植物です。
肥料は5〜10月のうち2ヶ月に1回のタイミングで固形肥料(緩効性肥料)を与えます。液体肥料の場合は2週間に1回にしましょう。冬は与えません。
注意点
- 葉同士が絡まってしまう事があるので、手入れの際は絡まってもげてしまわないように注意しましょう。
- 植物がちぎれたり切った時に出る白い樹液に触れるとかぶれる可能性があるので剪定の時などは手袋を使うことをおすすめします。また、小さいお子さんやペットがいるお家は誤って口に入れてしまわない様に注意しましょう。
2つの植物の比較まとめ
比較項目 | グリーンネックレス | ディスキディア |
科目 | キク科 | ガガイモ科 |
見た目 | 丸い玉のような葉が垂れる | ハート型や袋方の葉など |
日当たり | 明るい場所 | 明るい場所 |
水やり | 土が乾いたら | 土が乾いたら |
温度管理 | 5度以上 | 10度以上 |
雰囲気 | モダン、個性的 | ナチュラル、繊細 |
インテリア活用 | モダン空間、吊り鉢 | ボタニカル、ナチュラル |
ハンギングプランツの種類と育て方
ポトス
育てやすさと人気で選ぶなら『ポトス』

- 生育が旺盛でぐんぐん葉を伸ばす
- 最低気温 5度まで
- 花言葉 永遠の富、華やかな明るさ
- ペット 毒あり
育て方
日当たりと風通しの良い場所を好みます。耐陰性もある植物なので育てる場所には困りません。
水やりは乾いたらたっぷり与えます。
注意点
樹液に『シュウ酸カルシウム』が含まれているため皮膚かぶれる可能性があります。手入れの時には手袋を使用しましょう。小さいお子さんやペットがいるお家は注意が必要です。
耐陰性がある植物なので暗い場所でも育ちますが、斑入りの場合は模様が抜けて葉が真緑になってしまう可能性もあります。綺麗な葉色を楽しみたい方は明るい場所で管理しましょう。

斑入り(ふいり)とは、葉に黄色や白色、薄緑などが混ざったものです。葉色のグラデーションが魅了的ですね。
リプサリス・カスッサ
ナチュラルな雰囲気で種類も豊富な『リプサリス』

- 茎が細くボリュームが出る
- 別名『ヒモサボテン』
- 白い花を咲かせる
- 最低気温 10度まで
- 花言葉 燃える心、枯れない愛
- ペット 害なし
育て方
置き場所は明るい室内か、屋外の半日陰で育ちます。屋外の場合は真夏と10月以降は室内に取り込みましょう。
水やり乾いてからたっぷり与えます。『ヒモサボテン』とも言われますが、水分は必要です。水が不足すると葉が細くなってしまい、元に戻らないので水分の確認はこまめに行います。
注意点
花が終わった後の花がらや茂りすぎた葉は剪定します。緑の枝ならどこから切っても新芽が出てきますが、木質化(樹木の肌のよう)している枝は新芽が出にくいです。緑色の枝を剪定しながら形を整えていくと良いですね。

植物を剪定することは伸びすぎた枝や茎を切って樹形を整え新芽を促すのに必要な作業ですね。
リプサリス・ミクランサ
- 平たい茎(葉状茎)が広がりながら育つ
- 白色の小さい花を咲かせる
- 球状の半透明の実をつける
- 最低気温 10度以上
- 花言葉 燃える心、枯れない愛
- ペット 害なし
育て方
リプサリス・カスッサと同様でOK。
注意点
ミクランサは葉が少し肉厚で長く重さがある為、株元が蒸れて葉の重みで葉が切れてしまうことがあります。風通しを良くしましょう。
リプサリス・エリプティカ
- 平たくミクランサより幅広の茎(葉状茎)が特徴
- 楕円状の茎が連なるように育っていく
- 葉状茎の縁にたくさんの蕾をつける
- 最低気温 10度まで
- 花言葉 燃える心、枯れない愛
- ペット 害なし
育て方
リプサリス・カスッサと同様でOK。
注意点
置いた場所が暗すぎると、葉の色が薄くなったり生育が悪くなったりします。また、一方向からだけ日が当たり続けると見た目が悪くなるので定期的に鉢を回転させることをおすすめします。
リプサリス・ラムローサ
- 平たい葉状茎が特徴だが、エリプティカの葉のつき方とは少し異なり、縦長の葉が特徴
- 環境や温度で、紅葉し赤くなる
- 最低気温 10度まで
- 花言葉 燃える心、枯れない愛
- ペット 害なし
育て方
リプサリス・カスッサと同様でOK。
注意点
冬の寒さに当たり続けると、黒くなり枯れてしまう可能性があります。寒い時期は窓際から場所を移して、冷気に当たらないように注意しましょう。

吊るして育てる場合は、エアコンの風が直接植物に当たらない様に注意が必要です。急激な乾燥で葉が傷んでしまうからです。
エスキナンサス・ラディカンス
華やかな鼻が咲く『エスキナンサス』

- 肉厚な丸い葉
- チューリップの様な形の赤い花を咲かせる
- 最低気温 10度まで
- 花言葉 恥じらい、多くの喜び
育て方
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。日光があまり入らない場所に置くと葉がポロポロと落ちてしまったり、弱くなる可能性があります。
水やりは春夏は土が乾いてからたっぷりと与え、秋冬は乾いてから一週間あけてから与えましょう。
風通しがなぜ理由か?は、植物が元気に育つために必要な環境の一つだからです。
- 光・・太陽の光と空気中の二酸化炭素を使って光合成をする
- 水・・植物の維持と生長に欠かせない
- 風・・光合成に必要な酸素と二酸化炭素を取り入れ蒸散を効率良くする
注意点
花の開花時期が春なので、冬から春の間に剪定を行うと花の芽を切ってしまうこともあります。傷んだり茂りすぎて剪定をする場合は、夏から秋がおすすめです。
エスキナンサス・ボレロ
- 薄緑色の細かい葉を持ってる
- 赤い花が咲く
- 高い位置に飾る植物として人気
- 最低気温 10度まで
- 花言葉 恥じらい、多くの喜び
育て方
エスキナンシス・ラディカンスと同様でOK。
注意点
肥料が少なくても育ちますが、ツルや葉を茂らせたい時や花を咲かせたい場合は与えましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を痛める可能性があるので時期や間隔は注意が必要です。花を咲かせたい時は、5月から8月にリン酸の多い肥料を与えるのが良いと思います。
肥料の3大栄養素
- 窒素(N)=葉に効く。葉や茎の生育促進。
- リン酸(P)=花と実に効く。花や実付きを良くする。
- カリ(K)=根に効く。根の成長を促進。

植物の状態を見て必要な栄養素を多く含む肥料を選ぶと良いですね。
エピフィルム・アングリガー
独特な葉姿が魅力、魚の骨の様なフォルムの『エピフィルム』

- サボテンの仲間
- 艶のある葉が特徴的
- 別名『フィッシュボーンカクタス』
- 最低気温 5度まで
- 花言葉 愛情深い、高貴な
- ペット 害なし
育て方
日当たりの良い環境で育てましょう。ただし、直射日光は葉焼けを起こすので注意が必要です。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷり行います。受け皿には排水された水が残ったままにならない様にしましょう。根腐れの原因になります。
注意点
エピフィルム・アンガリーはサボテンの仲間ですが、日当たりが良すぎると葉が焼けて傷んでしまいます。また、水やりも必要な植物です。
観葉植物全般の育て方の基本を書いています。参考にしてください。

土がいらない吊るすエアープランツ
スパニッシュモス(ウスネオイデス)

- 人気のエアプランツ
- 糸のような白っぽい姿
- 別名『サルオガセモドキ』
- 最低気温 5度まで
- 花言葉 不屈
- ペット 害なし
育て方
風通しの良い日陰の場所を好みます。
水やりは一週間に1〜2回夕方から夜にかけて霧吹きで与えます。

日が沈み暗くなると、酸素や水分を吸収する気孔が開くためこのタイミングで行います。
また、ソーキングで月に一回程度与えます。
注意点
水やり後は風通しの良い場所で吊るしてしっかり乾かします。
肥料は必要なく育ちますが、葉にツヤが欲しかったり大きくしたい時は与えます。液体肥料は規定の2倍以上薄めて水やりの時に与えましょう。
吊るして飾る(垂らして飾る)方法とアイテム
天井から吊るす(吊るす・はわせる)
- メタルワイヤーを天井と平行に吊り下げ、フックやS字金具を取り付けて立体的に飾る。
- つる性の物は天井とワイヤーの隙間を使って横にはわせることも出来る。

天井に固定するときに傷がつく。一点だけに荷重がかからないようにバランスを考えなくてはいけないなどの注意が必要です。
カーテンレールを使う(吊るす)
- カーテンレールにハンギングバスケットに入れた植物を引っ掛ける簡単な方法。

カーテンの開閉時に植物とカーテンを傷つけないよう、どちらにも注意が必要です。
スツールの上にのせて(垂らす)
- スツール1個に一つの植物を置き、大小高低差をつけて並べる。

フロアーに置く場合は、日常生活で邪魔にならない場所にしましょう。また、小さいお子さんやペットがいるお家は、害のある植物を避けるなどしましょう。
植物専用のスタンドを使う(吊るす・垂らす)
- 植物スタンドの場合は数種類を吊るしたり、垂らしたりして飾ることが出来る。足付きのフラワースタンドに植物をのせて飾る。

植物スタンドを使う場合は設置場所が必要になります。
足付きのフラワースタンドは、鉢の大きさに合ったものを見つけましょう。また、小さいお子さんやペットがいるお家は、害のある植物を避けるなどしましょう。
まとめ
人気のハンギングプランツの『グリーンネックレス』とよく似た『ディスキディア』をはじめ、たくさんの吊るす観葉植物の中から8つ、そして、エアープランツからも1つご紹介しました。
自分の生活空間やスタイルに合った植物は見つかりましたか?個性的なものが多かったですよね。空中に飾るハンギングは空間を有効につかて植物を立体的に飾ることが出来る方法です。お部屋に迎えてグリーンのある暮らしを楽しんでみてはいかがでしょう。
ハンギングプランツを見てみたい方におすすめのサイトはこちら