初心者必見!カーネーション アンティグアを使った簡単アレンジと花留め6種類

カーネーションは季節を問わずお部屋を明るくしてくれるお花としてよく知られていますが、中でも花色がピンク〜ベージュのグラデーションで、優しく華やかな雰囲気のある『アンティグア』は最近とても人気のあるカーネーションです。
ここでは、アンティグアカーネーションとセンニチコウ、ライスフラワー、ウェイゲラを使って初心者の方でも楽しめるアレンジをご紹介します。
さらに、花を安定させて生けやすく(飾りやすく)する『花留め』の種類についても解説しますので、これからお花を始めたい方におすすめの内容です。
アンティグアを使ったアレンジの手順と飾り方
①アンティグアと枝物=いけばな風アレンジ

- アンティグアカーネーション
- ライスフラワー
- ウェイゲラ
- 円形陶器花器(剣山)
いける(入れる)手順
- ウェイゲラの茎に少しカーブをつけて、花器の後ろから挿す(剣山を使っています)
- カーネーションをウェイゲラの半分ほどの長さに切って前に挿す
- 少し長さを短くしたカーネーションをその前に挿す
- ライスフラワーの塊を正面に挿す
- 短く切ったウェイゲラを正面に挿して右に倒す

カーネーションの優しい雰囲気がを引き立つよう白く丸い花器(花入)を使いました。
この色合いのお花と相性が良い色は
- +ホワイト→優しい印象
- +ライトグリーン→フレッシュな印象
②アンティグアと小花=全方向に花を向けて

- アンティグアカーネーション
- センニチコウ
- ライスフラワー
- ウェイゲラ
- フラワーベース (Flying Tiger)花留め付き
入れる(いける)手順
- カーネーションを短く切って前後左右均等方向に向けて入れます
- センニチコウの曲がった向きが放射線状になるように入れていきます
- 中心に塊のライスフラワーを入れます
- 空いたところを千日紅で埋めるように入れます
- 花の下ににウェイゲラの枝先を短くきって二方向に入れます

これはアレンジの基本の形ラウンド型として作りました。
大きい花→アウトラインを作る花→ボリュームを出す花→間を埋める花→下を隠す
の順で入れていきます。
タイプ別のおすすめの場所
作ったお花をどこに飾るのか?迷った時のためにおすすめの場所を紹介します。参考にしてくださいね。
陶器の花器に剣山を使用した場合
剣山を使ったアレンジは動かさない場所がおすすめです。今回は枝を長く使っている事もあり、生活動線の中では倒れる可能性があることから玄関が良いですね。

他には和室の飾り棚などにスペースがあれば、そこに置くことで和室が華やかになります。
ラウンド型に作った場合
全体が丸く、どこから見てもお花が見えるこの形はダイニングテーブルの上がおすすめです。小さいお子さんやペットなどが触れてしまう可能性がない場合は、リビングテーブルの上でも良いですね。

ラウンド型でもサイズを小さく作ると、置き場所は広がります。今回のライスフラワーや千日紅などを使って、ミニサイズのアレンジもいいですね。
花材4種の特徴
①カーネーション

- 出回る時期・・通年
- 水揚げ・・水切り
- 和名・・和蘭石竹(オランダセキチク)、和蘭撫子(オランダナデシコ)など
- 選び方・・ガクが青々としている
*水揚げの詳しい方法は別の記事で解説しています。


カーネーションには、茎の先にお花が一つのものと、枝分かれしたスプレーカーネーションがあります。
スプレーカーネーションは、花や蕾がたくさん付いてお得感がありますが、実際に花が咲く蕾は先端に花の色が出ているものだけ、硬い緑の咲かない蕾は飾る前に取り除きましょう。
②ライスフラワー

- 出回る時期・・8〜12月頃
- 水揚げ・・水切り
- 和名・・ー
- 選び方・・花付きが良いもの

粒々とした花が密集して付いているので、アレンジの中では大きな花同士の間を埋めるサブ花材としてよく使われます。カスミソウのような存在ですね。
③センニチコウ

- 出回る時期・・通年(主に7〜10月)
- 水揚げ・・水切り
- 和名・・千日紅(センニチコウ)
- 選び方・・茎が硬く花(苞)が球状

色の鮮やかさが続くことから『千日紅』と名付けられ、ドライフラワーとしても使われます。ただ、葉はしおれやすいので、そんな時は『湯あげ』をしてみてくださね。
④ウェイゲラ

- 出回る時期・・通年
- 水揚げ・・水切り
- 和名・・谷空木(タニウツギ)
- 選び方・・葉がピンとしている

茎が硬そうに見えますが、優しく扱うと曲げていくこと(ためる)ができます。枝にカーブをつけることで、直線のシャープな感じと違う柔らかい雰囲気を出すことができます。
『花留め』6つの種類
花入(花器)の中に花や枝を固定する方法を『花留め』といいます。今回のアレンジに使った花留めの方法とよく使われる方法、6つを解説します。
①剣山
いけばなで使われることの多い花留め方法です。(写真あり)
金属のピンに茎を挿して固定するので、安定感があります。

一つ目の『いけばな風アレンジ』で使用しています。
②フラワーベース
フラワーベースとして販売されている物の中には金属製の花留めが付いているものがあります。(写真あり)
花の向きや長さが決めやすいのが特徴。

二つ目の『全方向に花を向けて』のアレンジで使用しています。このフラワーベースはガラスの大きな円柱に金属の穴の空いた蓋が付いていました。
③クラッシュストーン
花入に透明や色のついた石を入れて、花を支える方法。(写真あり)
ガラスの花入に使用すると見た目も綺麗でおしゃれに飾れます。100円ショップなどでも売っているので手に入りやすいですね。

クラッスストーンを入れると水に光の屈折が生まれてキラキラと綺麗になるので、夏の時期によく使う方法です。



④花留め枝
花入の中に花材の枝などで支えを作って入れる方法。(写真あり)
切り落とした枝など、自然の素材を使ってその場で長さを決めることができます。

花を生けながら(入れながら)切り落とした枝を使うことで、事前の準備や、花入を選ばず花留めができるます。また、上から見たときに入れたお花とも調和するので、よく使う方法でもあります。


- 切り落としたセンニチコウの枝を花入の真ん中に左右に渡して入れました。
- 細い茎や少量の花材でも、倒れることなく飾ることができます。
⑤ワイヤー
針金を使って花を止める方法。
緑の細いワイヤーであらかじめ花をまとめて入れたり、太めのワイヤーはグニャグニャに丸めて花入の中に入れることで、花を止めることが出来ます。

太めのカラーワイヤーを、隙間を作りながらグニャグニャに丸めてガラス製の花入に入れると全体がとても明るく華やかになります。来客の時などおすすめです。
⑥吸水スポンジ(オアシスファーム)
スポンジに水を含ませて花を挿す方法。
専用の吸水スポンジは、乾き切るまでスポンジの中に水を保ちます。アレンジフラワーでは一番ポピュラーな花留めです。

使いやすく安価で手に入りやす『吸水スポンジ』ですが、実は値段によって品質が違います。水を吸いやすいが、すぐ乾いてしまう。花を挿しなおしているとスポンジが崩れていってしまう。などです。お花を長く楽しみたい時はしっかりしたものを使うことをおすすめします。
花留めの種類一覧(初心者さん向け使いやすさとおすすめ度)
花留めの種類 | おすすめのシーン | 使いやすさ | おすすめ度 |
剣山 | いけばな風、凛とした雰囲気 | 慣れが必要 | ★★★⭐︎⭐︎ |
フラワーベース | 一輪挿し、ナチュラル | とても簡単 | ★★★★⭐︎ |
クラッシュストーン | インテリア性重視、涼しげ | 簡単&きれい | ★★★★⭐︎ |
花留め枝 | 和風、ナチュラルな雰囲気 | 手軽だがコツあり | ★★⭐︎⭐︎⭐︎ |
カラーワイヤー | 自由なデザイン、モダン | 慣れると便利 | ★★★⭐︎⭐︎ |
吸水スポンジ | テーブルアレンジ、イベント、贈り物 | 初心者でも安心 | ★★★★★ |

初心者さんには吸水スポンジ、クラッシュストーン、フラワーベースがおすすめ。慣れてきたら剣山やワイヤーに挑戦すると表現の幅が広がりまよ。機会があれば試してみてくださいね。
まとめ
アンティグアカーネーションは、優しい色合いでどんなインテリアにも合わせやすい人気の花です。
今回ご紹介したアレンジ方法と花留めの6種類を知っておくだけで、初心者でも花を扱いやすく、飾る場所の幅も広がります。
まずは気軽に、好きな花器や使いやすい花留めから試してみてくださいね。
お部屋にお花があるだけで、毎日がぐっと明るくなりますよ
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