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観葉植物に肥料って必要?初心者が知っておきたい肥料と栄養剤(活力剤)の基本と選び方

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「観葉植物に肥料って必要なの?栄養剤(活力剤)との違いって何?」
そんなふうに感じている初心者さんも多いのではないでしょうか。
園芸用品コーナーには「肥料」や「栄養剤(活力剤)」がたくさん並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、肥料と栄養剤(活力剤)の違いから、使い分けのポイント・選び方・与えるタイミングや注意点まで、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
観葉植物の元気をサポートするためのヒントがきっと見つかりますよ。

実際に観葉植物見に行けるサイトはこちら

肥料とは

植物が育つために必要な栄養分

観葉植物は、地面に植えられて育てつ場合とは異なった環境で育てていきます。植木鉢などの限られた土や専用のスポンジで育っていく間に、その栄養分は減ってしまい、それを補う為には定期的に肥料を与えることが必要になります。

観葉植物にとって、肥料は私たちでいうお米やパンといった主食のイメージですね。

3大要素

肥料には観葉植物の生長に不可欠な3大栄養素が含まれています。

窒素:N

  • 葉に効く
  • 葉や茎の生育促進
  • 体を大きくする

リン酸:P

  • 花と実に効く
  • 花や実の付きをよくする

カリ:K

  • 根に効く
  • 根の生長促進
  • 植物の抵抗力を上げる

商品によって栄養素の配合が異なるので、『葉を大きくしたい』場合は窒素が多めに配合されたものを選ぶといった様に、与える植物に合った肥料を選ぶと良いですね。

主だった希望やトラブルがない時は『観葉植物用』で大丈夫だと思います。

肥料の主な4つの種類

固形肥料

特徴

  • 粒状、粉状、錠剤などがある
  • 土の上に置いたり、土の中に混ぜたりして使用
  • 主にゆっくりと効果が出るが、速攻性、緩効性(かんこうせい)の両方がある
  • 長い時間、効果が持続する

液体肥料

特徴

  • 水で薄めて使うもの、そのまま与えるものがある
  • 即効性がある
  • 効き目は短い為、頻繁な使用が必要

速攻性・・速いが若干の時間が必要

即効性・・すぐに効く

同じ読み方ですが少しニュアンスが違いますね。

有機肥料

特徴

  • 動物由来、もしくは植物由来の肥料
  • 土壌を良くする働きがある
  • 土に混ぜたり、土の上に乗せたりして使う
  • ゆっくり長く効く
  • 自然の肥料なので匂いが強く出ることが多い

化成肥料

特徴

  • 無機物から作られた化学肥料
  • 即効性がある
  • 効き目が短い
  • 匂いはなく成分が安定している

肥料の選び方

  • 観葉植物用や室内向けと書かれたものから選ぶ
  • 使いやすさ、成分のバランスを見る
  • 匂いの有無
  • 鉢の大きさや植物の成長に合わせる

肥料の種類によって、向いている植物やシーンがあります。先ほどの4種類に加え手軽な『アンプルタイプ』『スプレータイプ』も加えて種類別に、向いている植物と理由を表にまとめました。

肥料の種類向いている観葉植物理由・おすすめポイント
固形肥料パキラ・オーガスタ・ガジュマルなど大型で丈夫な植物におすすめ
液体肥料モンステラ・ポトス・フィカス類葉色を美しく保ちたい植物に
有機肥料アロカシア・クワズイモなど土作り重視の植物で屋外や通気の良い場所に
化成肥料サンスベリア・ペペロミアなど肥料が少なくても育つ植物に
アンプルタイプテーブルヤシ・ディファンバキアなど土に差し込むだけの手軽な肥料は管理が簡単
スプレーストレリチア・ドラセナ類葉から直接吸収。葉のツヤを保たい植物に

アンプルタイプは使いやすいですね。ただ、同じ形状の『栄養剤(活力剤)』も多いのでパッケージをよく見て購入しましょう。

肥料を与えるタイミング

  • 基本は春〜秋
  • 真夏、真冬は控える
  • 植え替え後は避ける

基本は春〜秋

植物には、生育が盛んになる生育期があります。ほとんどの植物の生育期が春〜秋の為、この時期に与えます。

一年の植物の活動を表にまとめました。参考にしてください。

季節時期植物の活動作業
春 3〜5月生育緩慢期休眠から目覚めて活動スタート剪定・植え替え
肥料
夏 6〜9月生育期生育が盛んになる剪定・植え替え
肥料
秋 10〜11月生育緩慢期涼しくなると活動が緩やかに植え替え・肥料
冬 12〜2月休眠期体力を温存するお手入れは
最小限

表には夏6〜9月にも肥料とありますが、真夏は避けてくださいね。

  • 固形肥料・・2月に1回程度与える
  • 液体肥料・・1〜二週間に1回程度与える

真夏・真冬は控える

真夏・・温度が35度以上になると、吸収効果が下がります。

真冬・・植物の休眠期であることから、根を痛めてしまう可能性があります。

真冬でも1日を通して20度以上あるお部屋の場合で、植物が順調に育っている時は与える事もできます。

植え替え後は控える

植え替え直後は、根を痛めて枯れてしまう可能性が高まります植え替え後の2週間から1ヶ月以上を目安に与えましょう。

植え替え時に既に与えた肥料が残っている場合・・

  • 固形肥料・・土の上に置いているなら取り除く
  • 液体肥料・・中止して取り除く

肥料を与えるときの注意点

パッケージの希釈、頻度、方法を守る

『効き目が早く出るように』や『早く大きくなるように』などの思いから、濃くしたり、たくさん与えたくなることもあるかもしれませんが、記載の方法と量を守ることで効果が出るようになっています。

ついやってしまいがち・・
  • 固形肥料・・土の上に置くタイプを土に埋めてしまう
  • 液体肥料・・希釈割合を変えてしまう

使い方を誤ると植物を痛めてしまう可能性があるので、与える前にはしっかり確認しましょうね。

株元を避ける

肥料(特に固形の場合)を植物の株元に置くと、肥料焼けを起こす可能性があります。液体肥料は株元に与えるものがありますが、葉面散布(葉に直接散布)のものがあるので確認しましょう。

土が乾燥している時はNG

固形肥料は水やりのタイミングで、水分の吸収と同時に養分が溶け出して植物に吸収されていきます。土が乾きすぎていると肥料焼けを起こす可能性もあるので、パッケージをよく読んでから与えましょう。

液体肥料は、希釈して水と一緒に与えるので土が乾燥していても大丈夫です。ただし、希釈をしない液体肥料の場合はパッケージを確認してください。

100円ショップの肥料を使用する際の注意点

100ショップにもたくさんの植物が並んでいますね。可愛いサイズ感で並んでいる事や手軽に購入できる事もあり人気にもなっていますが、一緒に販売されている肥料はどうなんでしょう?『使っても大丈夫なの?』と迷っている方は参考にしてください。

100円ショップで肥料を購入する際の注意点をまとめました。

注意点詳細
成分表示をよく見る成分バランスが不明瞭な場合があり、偏りの原因になる可能性あり
適量が不明瞭な事もある与える量が大まかに記載されている場合、正確な量がわからない
品質にバラツキがある場合も固形=溶けにくい、うまく混ざらない/液体=沈殿物がある事も
緩効性、速効性が不明瞭な事も効果の出るスピードがわからないと過剰に与えてしまう事も
保存状態に注意店頭やそれまでの環境で成分が変質している可能性も
有機肥料のニオイニオイが強く室内の使用が難しく感じる方も

最初は少量から試して、様子を見るのがおすすめです。

100ショップのものにかぎらず、パッケージの表示や説明をしっかり確認して購入しましょうね。

栄養剤(活力剤)とは

肥料との違い

肥料が植物の生長を支える主食なら、栄養剤(活力剤)は元気を補う『サプリメント』のような存在です。

植物の生長を活性化させる役割があり、栄養を運ぶ、吸収の補佐や細胞の強化などを行ってくれます。

2次栄養素

栄養剤(活力剤)
  • マグネシウム
  • カリウム
  • イオウ

この他に微量成分も含まれます。

微量成分・・

植物の生育に少量で不可欠な栄養素

  • 鉄、マンガン、ホウ酸、亜鉛、モリブデン、銅、塩素、ニッケル

生きる為に必要な栄養素である肥料と、元気で生きる為の栄養素である栄養剤(活力剤)の二つを上手く取り入れることで植物が元気に育ちます。

栄養剤(活力剤)の種類

  • 液体タイプ(アンプル式、スプレー式など)
  • スティックタイプ
  • 植物ごとに専用の商品(『胡蝶蘭の栄養剤』など)

スプレー式の栄養剤(活力剤)は葉に吹き付ける『葉の栄養剤』として販売されている事も多いです。

栄養剤(活力剤)を与えるタイミング

  • 応急ケアとして
  • 植え替え後の回復のサポートとして
  • 特定の生育ケア

応急ケアとして

元気がない、葉がしおれているなどのトラブルが見られた際の応急ケアとして使いましょう。栄養剤(活力剤)を使用しても回復が見られない場合は原因を見つけて対応するようにしましょう。

植え替え前後の回復のサポートとして

植え替え後の根の生育を促すように、植え替え前に与えたり、直後に与えて根のサポートします。

栄養剤(活力剤)には肥料成分を含んでいるものもある為、植え替え後の使用を控えるように記載されているものがあります。

植え替え時に使用する時は、特に説明書きをしっかりチェックしましょう。

特定の生育ケア

『葉の栄養剤』と表示されているものなど、特定の生育ケアとなっていつものの中には『2週間に一回』などタイミングが記載されているものもあります。

まとめ

肥料は窒素・リン酸・カリウムの三大栄養素が含まれています。生長する為に必要不可欠な主食であり、それぞれの栄養素には植物に効果的な場所があります。

また、栄養剤(活力剤)は二次栄養素、微量成分が含まれるもので、植物がより元気に育つためのサプリメントの役割をします。

中にはどちの成分も含む商品もあるようです。自己流にならず、成分表示や使用の注意などを確認してみましょう。

たくさんの中から選ぶのが難しいと感じたり、迷う時は販売店の植物のプロに尋ねるのが確実です。他にもオンラインショップでもチャットで相談できるサイトもあります。おすすめがこちら

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長年自宅で茶華道教室をしていました。その経験を活かし『日常でお花を楽しむ』事や『花の知識』、そして休日に出掛けた『花のある景色』をご紹介しています。
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