パンダガジュマル&フィカス・シャングリラとは?ガジュマルの仲間と苔玉、テラルウムの育て方

ガジュマル(学名:Ficus microcarpa)の名前の由来は、沖縄の方言『カジュマル(カジマル)』からきていると言われています。他にも気根(きこん)を伸ばしながら成長する事から「絡まる」「ねじれる」からついたという説もあります。
そして沖縄では、昔から精霊『キジムナー』が宿る木として親しまれています。
この観葉植物の中でも人気のガジュマルですが、店頭でよく目にするいつものガジュマルの他にも種類があることをご存知ですか?
ここではそんないつもと違うガジュマルの仲間と、植木鉢以外の育て方などをご紹介します。ガジュマル好きの方も必見です!
実際のガジュマルが見たい方はこちら
パンダガジュマルとフィカス・シャングリラ
パンダガジュマル

- 最低気温 0度まで
- 花言葉 たくさんの幸せ
- ペット かぶれる
特徴
通常のガジュマルより肉厚な艶のある丸い葉っぱが特徴。
育て方
通常のガジュマルより成長がゆっくりな為、幹を太くしたり大きく育てるのには時間がかかります。
日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。室内で直射日光が当たる場合は、レースのカーテン越しの柔らかい光になといいですね。
水やりは春夏の生育期は手で土を触って乾いていたらたっぷり与えます。寒い秋冬の時期は乾いてから2〜3日後に与えましょう。
置いてある環境の温度は0〜5度以下にはならないようにしましょう。

通常のガジュマルの育て方とほとんど同じですね。注意する点も同じで、剪定の時などは樹液でかぶれたりしないように手袋を使用してください。小さいお子さんやペットの誤飲には気をつけましょう。
*挿し木で増やすこともできます。
フィカス・シャングリラ

- 最低気温 5度以上
- 花言葉 健康、感謝
- ペット かぶれる
特徴
ツル性のガジュマルで、垂れ下がった茎に小さな丸い葉がたくさん付いている。
育て方
日当たりと風通しの良い環境が好みです。日当たりが悪いと葉の色や艶が悪くなってしまいます。
水やりは春夏は土が乾いたらたっぷり与えましょう。また寒い時期は乾いてから2〜3日後に与えましょう。夏は植物が蒸れた状態にならないように風通しが良くなるように注意してください。
葉の厚みが薄いため乾燥しやすい植物です。乾燥を防ぐために葉水がおすすめです。

植物はエアコンの風が苦手です。吊るした植物は特に風の出口の近くに置かないように注意しましょう。
その他のガジュマルの種類
- コパンダガジュマル
- センカクガジュマル
- オウゴンガジュマル(ゴールドリーフ)
- マルバガジュマル
- 斑入りガジュマル
- ガジュマルベビーリーフ
テラリウムで育てる方法
テラリウムとは
テラリウムとは、ガラスなど光の入る透明な容器の中で、陸上の植物や小動物を飼育・栽培すること。

サイズも小さく、デスクや飾り棚のなどの省スペースに置いて楽しむ事が出来ますね。
ガジュマルのテラリウムの作り方と管理方法
- ガラス瓶や水槽など、透明な容器を選ぶ。
- 鉢底石や炭
- 水苔や砂利
- 観葉植物用または多肉植物用の土
- まず、鉢底石や炭を敷いて排水性を確保。
- その上に水苔や砂利を薄く敷くと、水はけがさらに良くなる。
- 水はけの良い観葉植物用の土または多肉植物用の土を入れる。
- 赤玉土と腐葉土を混ぜたものでもOK。
- 小さめのガジュマルを選び、根を整えて植える。
- バランスよく配置し、安定させる。
苔や小石、流木などを配置すると見た目が美しくなる。
- 霧吹きで土が適度に湿るようにする。
- 直射日光は避け、明るい日陰に置く。
テラリウムのメリット・デメリット
メリット
- インテリア性が高く、おしゃれな空間を演出できる。
- 湿度が保たれやすく、乾燥しにくい。
- 小さなスペースでも育てられる

植物を植えた自分なだけのオリジナルな世界を作ることができますね。
デメリット
- 風通しが悪いとカビが生えやすい。
- 水やりの調整が難しく、蒸れやすい。
テラリウムの注意点
- デメリットにもあるように蒸れてしまうとカビが生える可能性があるので、風通しを良くしましょう。蓋のあるタイプの容器を使用する場合は、時々容器の蓋を開けて換気しましょう。
- 水やりは控えめにし、土が乾いたら霧吹きで加湿する程度で良いです。

少ない手入れでおしゃれに楽しみたいなら 、テラリウムがおすすめです。
苔玉で育てる方法
苔玉とは

- 植物の根を土で丸く包み、苔を巻きつけ固定したもの。
- 盆栽の『根洗い』が元になっていると言われている。

苔玉作りは園芸店などでワークショップが開かれるなど、初心者でも簡単に作る事ができる事から、最近注目されていますね。
ガジュマルの苔玉の作り方と管理方法
- ケト土(粘土質の土)
- 赤玉土(水はけを良くする)
- 水苔(外側を覆う)
- 糸(木綿糸やワイヤー)
- ケト土と赤玉土を7:3くらいで混ぜ、水を加えてこねる
- ガジュマルの根を軽くほぐし、土を周りに巻き付ける。
- 球状に整えて、水苔で覆う。
- 糸やワイヤーを巻いてしっかり固定する。
- 乾いたら水に5〜10分ほど浸ける。
- 明るい日陰で管理する。
苔玉のメリット・デメリット
メリット
- 和風の雰囲気があり、趣がある。
- 鉢が不要なので、置き場所を選ばない。
- 通気性が良く、根腐れしにくい。

コロンとなっている姿がなんとも言えず可愛らしいく、自分で作ることでますます愛着が湧きますね。
デメリット
- 乾燥しやすく、頻繁な水やりが必要。
- 苔が傷みやすく、定期的な手入れが必要。
苔玉の注意点
- 乾燥しすぎると苔が枯れるため、毎日霧吹きで加湿することをお勧めします。
- 直射日光は避け、明るい日陰に置く。

和の雰囲気や毎日の手入れを楽しみたいなら 、苔玉をおすすめします。
ガジュマルの仲間たち:フィカス属の植物
ガジュマルはフィカス・ミクロカルパという名前のクワ科(Moraceae)イチジク属(Ficus)の植物です。
Ficus=フィカスといえば、『ゴムの木』と呼ばれ品種も多い人気の観葉植物ですね。
ここでは同じフィカスの仲間を6つご紹介します。
①フィカス・ベンジャミン(ベンジャミンナ)

- インテリアグリーンとして人気が高い品種
- 葉を上部に集めたトピアトリーで仕立てたものが人気
②フィカス・アルテシマ

- 明るい黄緑色の斑入りの葉が特徴的
- ギフトとしても人気の品種
③フィカス・ウンベラータ

- 大きなハート型の葉が特徴
- 樹形の種類も曲がった形や自然の形などの種類がある
④フィカス・バーガンディ

- 光沢のある黒い葉と真っ赤な新芽がとても個性的な品種
- 『クロゴム』とも呼ばれている
⑤フィカス・ベンガレンシス

- 白い幹とマットな感じの葉の組み合わせが特徴。
- 成長がゆっくりな為、管理がしやすい
⑥フィカス・ベンジャミン・バロック

- くるんとカールした葉が特徴的
- 育っていく過程で樹形の変化が楽しめる
フィカスの仲間について詳しく書いた記事があります。

まとめ
人気のガジュマルの中でもいつもと違う品種と、育て方を解説しました。いろいろ育ててきたけれど、いつもと違ったものを育ててみようというヒントになりましたか?
また、ガジュマルの苔玉やテラリウムの作り方ではその魅力やポイントもお伝えすることで興味を持って貰えたら嬉しいです。是非、参考にしてください。
通常のガジュマルも大きさがいろいろあります。大きいサイズの物などはオンラインショップでの購入が便利です。
実際の購入レビューも書いています。参考にしてくださいね。
