人気の観葉植物『ガジュマル』を元気に育てる方法:枯らさない為の8つのポイント

ワイルドで個性的な幹をを持ち、艶のある葉を付ける人気の観葉植物といえば『ガジュマル』です。
とても強く育てやすいと言われるガジュマルですが、枯らさずに元気に育てるにはやはりポイントがあります。ここでは育て方のポイントを8つ解説します。
ガッジュマルを育ててみたいと考えている方は購入前の知識として、今現在育てている方も確認として参考にしてください。
いろんな大きさのガジュマルが見られるのはこちらです。
①水やりの頻度や方法
季節ごとの水やりの頻度
春夏=鉢の土を手で触って乾いていれば与えます。
秋冬=鉢の土を手で触って乾いているのを確認してから2〜3日後に与えます。
どちらもしっかり乾いているのを確認してから鉢底から水が出るくらいまでたっぷりと与えましょう。

『しっかり乾く・・』が上手く掴めるか不安な場合は、水やりチェッカーを使ってみると良いですね。
季節によって土の乾くタイミングが変わるので、初めて育てる方はこれを使うことで植物の水やり頻度を知ることが出来るのでおすすめです。
水やりの時間帯
夏はできれば、気温が上がる前の朝に与えられると良いです。気温が上がり土の温度も上がった状態で水を与えると根を痛めてしまう可能性があります。
反対に寒い時期は、気温が少し上がってきてから与えましょう。この時期は与える水も水道から出たすぐのものではなく、少し部屋の中に置いて冷たさを和らげてからにしましょう。
受け皿がある場合
植物が入った鉢が底に穴の空いた物の場合、鉢底に受け皿があります。水やりの後には鉢から出てきた水は受け皿にそのままにしないで捨ててください。
また穴あきの鉢が鉢カバーの中に入っている場合、カバーから取り出して水やりを行ない、その後に鉢底から水が出なくなってからカバーに戻しましょう。カバー中で溜まってしまわないように注意してください。

受け皿や鉢カバーに水が残らないようにする理由は・・根腐れを防ぐ為です。
葉水について

- ジョーロで鉢に水やりをする他に葉水を行うことも元気に育てる手入れの一つです。
霧吹きやミストスプレーなどを使って植物の葉に水をかけます。葉水を行うことで葉についたホコリや害虫などの汚れを落とすことが出来ます。寒い時期は葉水に使う水の冷たさにも注意したいですね。
また、葉をきれいに保つことで植物が光合成を上手く行うことが出来、元気に育つ手入れの一つでもあります。
②適切な日当たりについて
基本的な置き場所
明るい場所で管理しましょう。
レースのカーテン越しの日が当たる環境が望ましいです。
窓辺に置くのではなく、日光の当たりにくい場所で育てる場合、耐陰性のある植物といわれるガジュマルですが、購入してすぐは特に明るい場所でしっかり光合成をして環境に慣れてから少しずつ部屋の中ほどに移動させます。

日当たりの良い明るい場所が望ましいですが、直射日光は避けてください。直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまう可能性があります。
日照不足のサイン
葉っぱが黄色や茶色に変色したり、ヒョロヒョロと徒長してしまいます。
対処方法は、明るい場所に移動させる、鉢の向きを変えて均等に日が当たる様にする。
日光が当たる環境でない場合は植物用のLEDライトなどを活用することを考えましょう。
③剪定のタイミングやコツ
剪定(せんてい)とは、枝や葉、茎を切ること。観葉植物は剪定を繰り返しながら育てます。
剪定の必要性
樹形の形を整えることや植物の風通しをよくするためには、伸びすぎた枝を切ったり、茂りすぎた葉をくることが必要です。
剪定をすることで新しい芽が出やすくなるメリットもあります。

植物が育つために必要な3つの条件がります。
光、水、風です。この3つのを適切に取り入れることで植物は元気に育ちます。光や日光は育てるときに気を付ける条件ですが『風通しをよくする』ことは見逃してしまいがちですね。大切なことなので覚えておきましょう。
剪定のタイミング
植物の成長期である春〜夏がベストです。
梅雨の時期は避けて晴れて湿気の少ない日が良いですね。冬の寒い時期に行うと切った箇所がカビてしまったり、そこから株が傷んでしまう可能性があります。
剪定のコツ
①育てて行くうちに枝や葉が混み合ったてきたところを間引く様にして切ります。
②元気がなくなっていたり、古くなった葉も切ります。
③育っていく姿を想像して枝を落とします。ガジュマルは上部に葉がまとまっている姿をよく目にしますね。その姿を想像しながら余分と思われる枝を切っていきましょう。
④適切な温度について
最低気温
ガジュマルは元は地植えで育てることができる植物なので最低気温は0度といわれることがありますが、鉢植えで管理していく際は最低気温は5度以上が望ましいです。

低温の状態で過ごすと葉が落ちたり、黒くなって枯れてしまいます。窓際の日が当たる場所でも冬の時期は窓から少し離して冷気が当たらない様にしましょう。
暑い時期の気温管理
暑い時期は15〜35度の間で過ごせるといいですね。
暑さに強いガジュマルですが35度以上では弱まる可能性があります。風通しの良い場所で管理しましょう。
⑤植え替えについて
植え替えのサイン
①鉢の大きさと植物の高さのバランスが悪くなった。鉢底から根がたくさん出ている。
②根詰まりや根腐れなどの根の異常が見られた時は植え替えのサインです。
- 水を与えても土に浸透していかない
- 土の乾きが悪い
- 水を与えても元気がない
- 葉が落ちやすい、黄色くなる
植え替えの時期
植え替えを行うのに適した時期は春〜初夏、5〜9月ごろです。
植え替えは土から根っこを取り出すことになるので、植物にとっては体力のいる作業です。負担を少なくするためにも比較的元気なこの時期に行います。
具体的には気温が安定して最低でも15度以上の気温の時に行うと良いです。ただ、35度を超えるような暑い時期は避けましょう。
植え替えの土
- 大小の粒状の土がバランスよく混ざっている土
- 観葉植物専用の土
- 有機物の入っていない土(虫が湧きにくい)
適切な鉢の大きさ
植物が大きくなって植え替えをする場合、一回り大きな鉢に上げていくと良いでしょう。根の生育が良くなります。
鉢の号数 | 直径 | 鉢底から樹高の目安 |
3号 | 9cm | 〜70cm |
4号 | 12cm | 〜70cm |
5号 | 15cm | 〜80cm |
6号 | 18cm | 〜80cm |
7号 | 21cm | 80〜110cm |
8号 | 24cm | 80〜110cm |
9号 | 27cm | 110〜140cm |
10号 | 30cm | 110〜140cm |

ワンサイズごとに直径が3cm大きくなると考える覚えやすいですね。
植え替えの注意点
- 植え替えの土の表面は鉢いっぱいではなく、水やり時に溢れないよう余裕を持たせましょう(ウォータースペース)。鉢の大きさで表土の位置は変わりますが6号鉢以下なら2〜3cmは下げて土を入れましょう。
- 鉢をトントンと上下に動かして鉢中の土をならします。
- 水は鉢底から出るまでしっかり与えることで、土の中の余分な空気が出ていき土が締まります。
- 完成したら直射日光は避け、肥料は2〜3週間は与えるのを控えましょう。
⑥肥料の与え方について
肥料の種類
ガジュマルには固形タイプの肥料(緩効性肥料)をおすすめします。
肥料を与える時期
春夏の成長期に与えると元気に育ちます。肥料に書かれているものを参考に月に1回程度で与えます。
寒い時期は植物の休眠期に当たるので肥料は控えましょう。
観葉植物は限られた土の中で育って行くため、土の栄養分が減っていきます。その為、それを補うために肥料を与える事が必要です。

肥料には植物に大切な栄養素が入っています。活力剤とは成分が異なるため、それぞれ用途に合わせて使用しましょう。
⑦気根のこと
ガジュマルの気根はそのままでも剪定して問題なく生育していきます。
気根は空気中の水分を取り込む役割がありますが、観葉植物として水やりも行える環境ならば気根はなくても生育します。ただ、気根をそのままにしておくことで『樹形を楽しむ』事ができますね。
⑧可能性のある害虫4種
ガジュマルにつく害虫の種類は4つです。
症状と対応方法
①ハダニ
症状=クモの巣のような糸が葉についている。葉の色が薄くなった。など
対処法=傷んだ葉を切る。葉の表裏、茎を水で洗浄する。殺虫剤を使用する。こまめに葉水を行うと発生しにくいです。
②アブラムシ
症状=葉が縮んでいる。葉や幹がベタベタしている。など
対処法=縮んだ葉を切る。アブラムシを取り除く。殺虫剤を使用する。
③カイガラムシ
症状=殻を被った虫が枝葉についている。黒いカビが発生している。など
対処法=カイガラムシを取り除く。殺虫剤を使用する。
④コバエ
症状=植物の周囲に飛んでいる。土に虫が湧いている。
対処法=新しい土に植え替える。有機肥料をやめる。殺虫剤を使用する。

コバエ対処にはトラップを仕掛けることも一つの方法です。
食器用洗剤、お酢、めんつゆなどで作り、近くに置いておくと捕殺できます。
どんなガジュマルがあるか?実際に見てみたい方はこちら
オンラインショップなら購入も便利ですね。
実際に使ったレビューも書いています。参考にしてください。

まとめ
人気のガジュマルの育て方を8つの項目に分けて解説しました。疑問や心配は解決できましたか?
是非、元気なガジュマルを育てていってください。。
気根をつけた樹形を楽しんだり、大きくなるように手入れをしたりして植物を育てる楽しみと癒しの空間を作ってもらえたら嬉しいです。
また、この記事の内容は植物全般に共通のする内容も多いので参考にしてください。
他にもこんな記事を書いています。

通常のガジュマルと少し違った品種や育て方も記事にまとめて紹介しています。参考にしてください。
