初冬の今、庭に咲く石蕗(ツワブキ)の生け方(飾り方
お家の庭やプランターで花を育てている方の中には、『そのままでももちろん綺麗だけど、家の中に飾ってみたい』と思われた事ありませんか?
我が家の庭には 石蕗=ツワブキ が毎年花を付けています。
株分のような形でいただいた石蕗がどんどん増えて黄色い花を咲かせる様になりました。背丈もあり、切り花としていけばなの花材として使うこともある植物です。
長年、いけばな教室を運営してきた経験の中でもお稽古で使用したことのあるツワブキですが今回は庭に植えたツワブキを家の中に持ち込んで飾りたいと思います。
お庭に咲いたお花をお部屋に飾る参考にしてみてください。
石蕗(ツワブキ)ってどんな植物?
- 名前の由来
- 花の時期
- 特徴
名前の由来
石蕗・ツワブキはその葉の様子がツヤツヤしている事で『ツヤブキ』がなまってなったと言われ、漢字の石蕗は、岩場に自生していて蕗(フキ)に似ていることが由来です。
花の時期
初冬から花を付けるといわれ、我が家の石蕗は毎年10月の下旬頃から蕾が膨らみ始めています。
今年2023年は、11月中旬の今が満開です。
特徴
キク科の植物で、初冬に黄色い花を咲かせます。フキに比べると葉は小さく葉の表面に光沢があります。常緑性なので一年を通してみずみずしい葉色をしています。
土壌を選ばずよく育ち、食べる事も出来ますが、ピロリジンアルカロイドとう毒性があるのでペットやお子さんのいる家庭は注意が必要です。ただ、食用にする場合のみ問題となる成分で、それもアク抜きをすれば大丈夫です。
冬の始まる頃の、花のない時期に黄色い花を咲かせ、暑さ寒さにも強く放っておいても良く育ちます。
そんな庭のツワブキを家の中に飾って楽しみたいと考えて生けてみました。
石蕗(ツワブキ)を生ける手順
・張りのある葉、蕾、綺麗な花が付いている茎をそれぞれ切ってくる。
・葉の表面や裏に花粉が付いているので濡れた柔らかいティッシュなどで拭く。
・水揚げが良くないので茎に剃刀などで浅く長い切り込みを数本入れる。
・茎の付け根の丸く穴の空いたような形状の部分に花や蕾の付いた茎を通すような要領で手の中で組み合わせます。
・葉を短くして全体が二等辺三角形になるようにする。
花器
- 緑の円形陶器
葉をたくさん使う『葉物』を生ける場合は、いけばなでは縦長の花器の『末広』を使用することが多くあります。
春にはチューリップ、ストック、枝物のハナミズキなどの庭やプランターで育てている植物を家の中でも飾ることが出来ると、また楽しみも増えますね。
また、手軽にいろんなお花を飾りたい方におすすめなのが花のサブスクです
お花が身近にある暮らしを楽しんでください。